導入事例

SeikoTrust 個信サービス 全保連株式会社 様

全保連株式会社 様

 

Seiko Trust「個信サービス」の導入で、個人信用情報照会をシステム化し、
審査精度の向上と審査の自動化、業務の効率化を実現しました。

 

全保連株式会社
デジタルトランスフォーメーション本部 システム部 デジタル開発課  課長代理 井上 健様(右)
デジタルトランスフォーメーション本部 デジタル企画部 課長代理 村山弥津希様(左)

 

2001年に沖縄で創業した全保連株式会社は、「家賃債務保証サービス」を提供する会社として、国内トップクラスのシェアを誇っています。全社をあげてDX戦略に取り組む同社では、審査精度の向上やオペレーション等の社内業務の効率化や生産性向上の実現を目指して、2023年7月にセイコーソリューションズの「個信サービス」を導入しました。「個信サービス」導入の経緯と導入効果について、全保連株式会社 デジタルトランスフォーメーション本部(以下、DX本部) 井上健様、村山弥津希様にお話を伺いました。

課題

  • 個人信用情報の照会は1件1件、手作業で行っていた。
  • 顧客向けはもちろん、社内向けのDX化への注力が必要。
  • 増加する顧客への対応に審査精度の向上が不可欠。

導入効果

  • 審査にかかる時間が削減され、全体として業務効率化が実現。
  • 照会に伴い人が行う確認作業を削除でき、担当者の負担が軽減された。

1.【導入の背景】家賃債務保証ビジネスのリーディングカンパニー

── 全保連株式会社について教えてください。

2001年、沖縄で創業した全保連は、少子高齢化や核家族化といった多様化する社会的背景によりニーズが増えている「家賃保証サービス」を提供し、不動産と金融の両面から安心や安全を提供しています。賃貸オーナーと入居者、両者の利点を捉えたサービスは、多くの不動産管理会社に導入され、国内トップクラスのシェアを誇っています。

今日では東京北海道から沖縄まで全国19拠点を展開するまでに成長を続けてきました。

 

当社は家賃債務保証ビジネスで強固な経営地盤を構築し、高齢化時代に成長が期待される家賃債務保証業界の草分け的存在として、企業理念「QUALITY FOR THE FUTURE ─新たな価値へ、新たな未来へ─」を掲げ、当社が目指す「先進性を追求し、変革する未来を乗り越え続けるリーディングカンパニー」に向けたチャレンジを続けています。また、2023年10月には東京証券取引所スタンダード市場に上場し、更なるシェア拡大を目指しています。

全保連のコーポレートサイト
全保連のコーポレートサイト

2.【導入の経緯】審査の精度向上のためにシステム化

── セイコーソリューションズのSeiko Trust「個信サービス」を導入された経緯を教えてください。

当社では、DX戦略を経営計画における重点項目と考えています。DX戦略では顧客向けDXと社内向けDXの両方を推進しており、顧客向けではデータを駆使して、不動産業界のニーズに対応するデジタルサービスを提供し、競争力の強化を進めています。

社内向けDXとしては業務プロセス改善・デジタル化を推進しており、データをフル活用し、審査・回収・オペレーション等の社内業務の効率化や生産性向上の実現を目指しています。

こうした中、審査の精度向上とともに審査の自動化を進めていくべく導入したのが、セイコーソリューションズのSeiko Trust「個信サービス」です。

まず審査精度の向上を図るべく、2022年にJICC(日本信用情報機構)に加盟し、個人信用情報の提供を受けられる体制を整えました。

JICCに加盟して個人信用情報の提供を受けるにあたって、手作業で照会を行うには情報件数が多すぎるため、従来の方法では業務が回りきらない可能性がありました。JICCへの加盟にあたり個人信用情報の照会をシステム化する必要があると判断し、システム化を前提として加盟しました。そのため、加盟と並行して、個人信用情報を照会するシステムの選定を進めました。

デジタル企画部 課長代理 村山弥津希様
デジタル企画部 課長代理 村山弥津希様

3.【導入の決め手】自動化を実現する機能を評価

── 「個信サービス」を導入された決め手を教えてください。

DX本部では、多様なキャリアを積んできたメンバーが活躍しています。セイコーソリューションズのSeiko Trust「個信サービス」については、知見のあるDX本部のメンバーが活用の経験を積んでいたこともあり、このシステムがいいのではないかとの提案があり候補に上がってきました。

「個信サービス」も含めた複数のシステムを比較検討して、最終的に「個信サービス」の導入を決めました。

導入の決め手は次の通りです。

 

  1. 基幹システムとのAPI連携

システムの導入要件として、当社の基幹システムとAPI連携が取れ、基幹システムから照会できることが前提でした。APIが提供されているだけでなく、関連する機能が充実していることを評価しました。

 

  1. サービスの信頼性

「個信サービス」は金融機関への導入実績が豊富で、システムの市場シェアも大きく信頼できるサービスであること、さらに個人情報保護法に基づいた安全管理措置が取られている点を評価しました。

 

  1. 自動化を実現する機能

JICCから回答される類似情報をもとに、自動で類似再照会・サマリー情報の集計を行ってくれます。審査のスピードUPや平準化、自動化を実現するための機能が用意されている点を評価しました。

システム部 デジタル開発課  課長代理 井上 健様
システム部 デジタル開発課  課長代理 井上 健様

── 「個信サービス」の導入はスムーズに進みましたか。

「個信サービス」は2023年1月に契約をして、7月中旬にはサービスインしています。

「個信サービス」の導入自体はスムーズに進みましたし、提供されるAPIはシンプルな構造でした。むしろ当社の基幹システムとどう組み合わせるかの検討に時間を要しました。

今回、「個信サービス」の導入と並行して、基幹システム上で審査ロジックを自動化していく取り組みも行っており、そこにも時間が必要でした。例えば「個信サービス」の照会結果の情報によって、この内容は人の目によるチェックが必要、あるいは自動で承認をするという判断を下す閾値の設定、ロジックを組むことが大変でした。この審査の業務フローなどは審査部門にメインに考えてもらいました。

そしてせっかく「個信サービス」を導入するからには、自動化を進められる部分はどんどん進めていきたいと考えました。

4.【導入の効果】全体的な業務効率化

── 「個信サービス」の導入効果を教えてください。

  1. 審査のために個人信用情報の照会にかかる時間が激減

以前は1件1件手動で照会していました。手動照会時の照会ミスをなくすため、人の目を通してのチェックが何回も必要でした。「個信サービス」導入により、照会業務は自動化され、担当者の照会業務はなくなりました。手動照会時に必要だったチェックの時間が不要になった結果、照会業務に要する時間が短くなりました。

 

  1. 全体的な業務効率化につながる

繁忙期などの業務量によっては残業が発生するケースが以前はありました。「個信サービス」の導入で審査の自動化などが進んだおかげで、残業の発生などは抑えられていると聞いています。もちろん他の施策も講じているので、すべてが「個信サービス」導入のおかげとはいえませんが、全体的な業務効率化にはつながっています。

全保連株式会社 沖縄本社
全保連株式会社 沖縄本社

5.【今後の期待】取得情報を活用し、より一層の審査精度向上へ

── 「個信サービス」の今後の活用予定を教えてください。

JICCの個人信用情報を審査に活用していますが、提供される情報すべてを活用できているわけではありません。取得した情報の活用範囲を広げ、審査精度をより一層向上させていきたいと考えています。審査精度の向上のためにAIを活用していますが、AI与信精査の強化も計画しています。

── 「個信サービス」、セイコーソリューションズへのリクエスト、期待などがありましたらお聞かせください。

現在の機能で十分に満足していますし、サポート体制のレスポンスの早さなども評価しています。その上で可能であればですが、当社への申込み件数も増加の一途を辿っていますので、APIの応答速度、結果が表示されるまでの時間をできるだけ短くできればと考えています。また、開発チームとしては「個信サービス」のテスト環境をいつも使える状態で提供していただけるとうれしいですね。 

今後も「個信サービス」のバージョンアップ、サポート、情報提供に期待しています。

 

全保連様、
本日はお忙しい中、貴重なお話しをありがとうございました。

お客様プロフィール

◎全保連株式会社

URL  https://www.zenhoren.jp

※ 取材日時 2024年10月

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